46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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26年やってきた自分が水泳コーチの仕事をオススメしない理由

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自分は19歳から46歳までスイミングスクールのコーチとして働いてきました。

他の仕事の事はわかりませんが、コーチの仕事はそこそこ理解しているつもりです。

そして、この仕事をしたいという人がいた場合、残念ながらオススメしません。

そこでオススメしない理由を書いてみたいと思います。

(2017/2/5 新たに追記しております)

水泳コーチとしての経歴

自分はこれまで26年ほどフィットネス産業で働いてきました。フィットネス産業にもいろいろありますが、簡単にいうとスイミングスクールで水泳のコーチをしていました。

はじめはアルバイトから社員になり少しづつ役職も上がり、最終的には現場責任者(支配人)で課長にまでなりました。

いろいろあって会社を辞めることになり、現在は無職でブログを書いていますが、水泳コーチの仕事自体は楽しくやってきました。

他の仕事に比べリスクが高い

他の仕事と大きな違うと感じるのは、水泳の仕事はやケガと溺水事故がつきものとなります。

もちろん溺水事故なんてほとんど起こりません。しかし、常にお客様である子どもがケガをしたり、溺れるかも知れないと想定して働かなければなりません。

今でも年に何回かは、どこかのスイミングスクールで子どもが溺れて命を落とすということがあり、そんなニュースを報道で知ると、自分のところでも起こる可能性があると考えてしまいます。

当然ながら、子どもがケガをしたり溺れることのないように、研修を勉強をしますが、それでも可能性はゼロではなく、常に緊張感が必要で気を抜くことは出来ません。

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水泳の仕事は体力勝負

当たり前のことですがスイミングスクールでのコーチという仕事は、基本的には水の中で行います。

当時46歳だった自分も、退職する直前まで多いときで1日で合計7時間、続けて4時間くらい水の中に入って水泳の指導をしてきました。別に泳ぐわけではありませんが、水の中に入っているだけで、かなりの体力が必要です。

プールの水温というのはスクールによってそれぞれ違いますが、30~32℃になっており、いずれにせよ体温より低く設定されています。いくら温水プールだからといっても体温が奪われ続けているわけです。

特に女性は体が冷える為、体調不良や生理不順になる人もいて、続けることが難しくなります。

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少ないスタッフで運営する

昔は若いスタッフとベテランスタッフで、役割分担のようなものがありました。

若いスタッフは体力に任せてたくさんプールに入って指導しますが、その代わりデスクワークは単純な作業のみで構いません。

ベテランは選手クラスや特別なクラスを担当しますが、企画やクレーム対応や会社への報告など、若いスタッフが出来ないような仕事を任されていました。

しかし、現在では現場のスタッフの数が減り、役割分担もへったくれも無く、若いスタッフもベテランスタッフもプールに入らないと回らず、しかも全員が企画や報告をしないといけなくなっています。

今後、昔のような状況に戻る可能性は低く、もしかしたらもっと悪い方に加速していくかもしれません。そうなれば当然スタッフ一人ひとりにかかる負担は大きくなり、何らかの作業を減らすことでバランスを取るようになります。それがお客様にどう影響するかが問題です。

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人件費しか減らせない

スイミングスクールを運営する会社によって考え方は違いますが、今も生き残っている運営会社は人件費についてシビアな考え方を持っています。

業界で一番儲かっているはずの、最大手のフィットネスクラブが社員を採用せずアルバイトだけを採用して、アルバイトばかりに指導を任せて運営しているということを見ても、人件費にシビアにならなければ生き残れないという業界なわけです。

スイミングスクールの運営には必ずプールが必要です。1年を通して泳げるようにするには水温を維持することが必要です。しかし、子どもの数が少ないからといって水温を下げるわけにも水を減らすわけにもいきません。

しかし、コーチひとりで指導する子どもの数を増やすことで、コーチの数を減らすことは可能です。当然コーチにかかる負担と、子どもがケガや溺れる可能性は増えます。

つまり、光熱費や建物や設備の維持費は減らすことが出来ませんが、人件費は減らすことが出来ると会社は考えるようになります。

給料が特別低いということはありませんが、現場に人がいないという状況は、この業界では多々見られます。

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「水泳」「子ども」好きではやっていけない

フィットネス業界、とくに水泳コーチの仕事をしたいという人は、この仕事を選んだ理由を聞かれると、そのほとんどが「水泳が好き」「子どもが好き」と答えます。

もちろん、それで問題はないのですが、これまでの経験上そういっている人の方が長続きしません。子どもが好きな人は、子どもはかわいくて従順なものだと思っているし、水泳が好きな人は、泳ぐことが楽しいと思っています。

しかし現実は、子どもは嫌がって泣き叫んで、いうことを聞かなくて遊びたがるものです。水泳は楽しいものですが、毎日水の中に4時間も入っていると、泳ぐ気力も失せてきます。

肝心なのは、自分が好きだと思っているものに、裏切られて理想とかけ離れていても、水泳のコーチの仕事を選ぶか?ということです。

もし、これを読んでいるアナタが「好き」という理由だけで、水泳コーチの仕事を選ぼうとしているなら、本当に出来るかどうか考えてみてください。

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水泳コーチの仕事を長く続けること

例えばアルバイトで水泳のコーチを始めて、そこから社員になれば会社員として偉くなっていきます。それは普通の会社と同じで、役職が上がっていくということです。

役職が上がれば仕事の内容も変わり、平社員のときは子どもに水泳を教えていればいいのですが、偉くなればスイミングスクールを運営することが出来ないといけません。

子どもに水泳を教えるのとは全く違い、運営にかかるお金を計算して、スタッフを配置し、会社から予算をもらえるように交渉して、保護者からのクレームを聞き、設備が壊れたら応急処置をして業者を呼ぶ、責任者ともなれば何でも屋さんにならなければ勤まりません。

そこには水泳コーチとしての仕事はほとんどなく、さらに偉くなればもっと違う仕事をするようになります。

現場責任者の次は、複数の現場を管理して売上げが向上するために働いたり、新しい仕事をもらうために営業にいく必要もあります。

水泳コーチの仕事を長く続けるということは、水泳が好きとか子どもが好きということから、必然的に離れていくことになるわけです。もちろんどんな仕事でも同じことがいえますが、水泳の仕事の場合は、特にその差が大きいと思います。

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経営の仕事をおもしろいと感じれるか

水泳の仕事でありながら、行き着くところはスイミングスクールの運営になります。いかに多くのお客さんを集めて、たくさんのお金をいただくことが出来るか、会社から信頼され責任者としてスタッフと予算を自由に使い、売上げを向上させることは好きな人には楽しいことです。

経営の仕事がおもしろい。数字を追いかけるのが楽しい。そう思えれば水泳の仕事を長く続けることも出来ますが、本当にそれが好きなら最初からそういう道に進んでいるはずです。

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アルバイトの経験で十分

アナタがもし、子どもの頃からずっとサッカーをやっていて、サッカーを仕事にしたいと思っても、プロになることが出来なければ他の道は難しいでしょう。

しかし水泳は、日本全国にスイミングスクールがあって、しかも特別な資格が無くてもアルバイトで仕事が出来ます。

水泳ほど簡単に、コーチとして仕事に出来るスポーツは他にはありません。野球やサッカーのようなメジャーなスポーツでも、お金をもらって教えることは、そう簡単ではないはずです。

水泳を教えるということが、どうしてもしたければ、アルバイトで十分経験することが出来ます。逆に社員になってしまえば、水泳を教えることはいつかどこかで諦めなければなりません。

アルバイトを探すなら、このようなサイトで探せば見つかるでしょう。

 オススメしない理由のまとめ

  • 子どものケガや溺水事故といったリスクが高すぎる
  • 体力勝負の仕事なので、いつまでも出来ない
  • 人件費に多くの予算を使うことが出来ない
  • 子どもや水泳が好きなだけでは出来ない
  • スクールを運営することにシフトチェンジする必要がある

このような理由から、自分は水泳コーチの仕事をオススメしません。

ただ最初にも書きましたが、水泳コーチの仕事はやりがいのある楽しい仕事です。なかなか泳げなかった子どもが泳げるようになったり、保護者から感謝を述べてもらったりすれば、すべての苦労が報われます。しかしそれでもオススメはしません。

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例外としてコーチの仕事をオススメする人

例外として、選手のコーチをやりたい人にはこの仕事をオススメします。

理由としては選手のコーチ以外の仕事は、結局は運営の仕事にシフトチェンジしていくので他の仕事をしていても経験出来ますが、選手のコーチだけはこの仕事でしか経験出来ないからです。

ただし、選手のコーチをするのであれば人生をかける覚悟が必要です。その覚悟がなければ出来るものでもありません。

ほとんどの会社が、オリンピックを狙えるくらいの選手を育てたところで、優遇してくれません。選手のコーチだからといって特別扱いされることはなく、通常の業務をこなしながら、選手のコーチのするという過酷なものです。

選手のコーチにはほとんど休みはなく、日曜日には朝早くから試合に出かけ、スイミングスクールが休館でも選手だけは合宿に行きます。

ブラック企業だとかいうくらいであれば、最初からやるべきことではありません。

最後に

あくまでも中途半端な気持ちで、水泳のコーチをするくらいならオススメしない、と書いてきました。アナタが「どうしても水泳の仕事がしたい!これを読んでもがんばってみたい!」と思われるのであれば、自分にはそれを止める理由はありません。どうか良いコーチとなれるようがんばってください。

長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございます。機会があれば、またこの業界のことを書いていきたいと思います。

追記 2017/2/5

約半年後に、記事の内容を訂正し、内容を書き加えております。

またこのような記事も書いておりますので、是非お読みください。

 

でわ、股!!

 

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