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働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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スイミングスクールのコーチが水質維持のためにやっていること

どうも、マスクド・ニシオカです。

スイミングスクールではキレイで安全なプールの水質を維持するために、どんなことをしているのか?今回はそんなことを書いてみたいと思います。

実は、前に書いた記事に対してコメントを頂き、そこで頂いたリクエストの記事を書いたら、意外にもアクセスが多かったので、柳の下の二匹目のドジョウを狙っているわけでありまして…ちなみにこんな記事です。

スイミングスクールの水温とコーチの体調の関係 - 働けおっさんブロガー

 

プールの水質維持に関しては、細かく書くとかなり専門的な内容になりますので、ここでは全く知らない方のために、どのような仕組みになっているか?とコーチはどのような仕事をしているのか?を簡単に説明してみたいと思います。

(と思って書き始めたのですが、書いていると結構な長さになってしまいました…)

そして、ここでは「スイミングスクールのプール」という設定で書いていきますので、夏だけ使用される学校のプールなどとは設備が違う場合があります。予めご了承ください。

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スイミングスクールには必ずある設備「濾過機」

一般の方は入ることが出来ませんが、スイミングスクールの建物のどこかには「機械室」と呼ばれる部屋がありまして、そこに大型設備から小さなポンプ、様々な薬品や機械を調整する工具、それと洗濯機があってコーチのジャージが干してあって、誰かが飲んだジュースの空き缶や壊れたコースロープなどが置いてあります。

プールの水は機械室にある大きなポンプで24時間循環されていて、プールから出た水は、循環する間にいくつかの機械を通って返ってきますが、そのひとつが「濾過機」です。

濾過機とはその名の通り水を濾過する機械で、中身の種類はいくつか種類はありますがその多くは中に砂が入っていて、上からプールの水を通して不純物を取り除いて下から出す機械です。他のモノに例えれば、掃除機のフィルターの部分みたいなものでしょうか。

水を循環するのはポンプで、掃除機でいえばモーターに当たります。これが24時間休まずに稼動してプールのゴミが除去されています。

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ポンプと濾過機の規模によって変わりますが、24時間で2~4回プールの水が全部入れ替わる量を循環させていますので、人がたくさん入って濁ってしまったプールの水も、夜の間に水がキレイになって、朝になればキレイな水になっています。

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週に1回の逆洗

掃除機のフィルターもゴミが溜まれば吸い込みが悪くなります。(ダイソンは別)それと同じで濾過機もプールの水の中に含まれるゴミが溜まってくると、循環効率が悪くなってきます。

そこで週に1回(くらい)ゴミを捨てるために「逆洗」という作業を行います。通常は上から下にプールの水を通して濾過しているのを、下から上に水を通して、溜まった水を下水道に流してしまいます。

これを自動で行うスイミングスクールのコーチは確認するだけですが、手動で逆洗をしているところはコーチは大変です。

というのも、逆洗自体はたいした作業ではありませんが、バルブの操作を間違えたままで作業を終えると、プールの水が下水道に流れてしまい、それに気づかずに帰宅して翌朝出勤したらプールが空っぽになっていることがあるからです。

自分は経験はありませんが、同じ会社で何度か起きたと耳にしたので、自分がやるときは何度も何度も確認して、一度帰路についてからも気になって引き返したことがあります。

この逆洗はプールの水質を維持するのに必要ですが、下水にプールの水を捨てることになるので、多少費用がかかります。極端にいうと経費をケチりたいスイミングスクールでは逆洗をギリギリまで我慢して運営しています。スイミングスクールを維持するためには仕方のないことかもしれませんが、アナタはどう思われますか?

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プールに入っている薬品「塩素」

プールの水には塩素が入っています。たくさんの人が利用するところですから、菌が繁殖すると大変なので、それを除去するのに使われています。ただ、その基準は水道水よりは高いですが、それほどかけ離れた数値ではありません。

プールの塩素濃度を手動で一定に保つのはかなり難しく、昔のスイミングスクールには水質維持と機械管理専門のスタッフがいて、塩素を手まきで入れていたと聞いたことがあります。しかし今では、前述したプールの水が循環されるサイクルの中に塩素専用のポンプがあって、そこから自動で一定量注入されるので簡単です。

大変高額にはなりますが、自動で塩素濃度を測って注入量を調整する機械もあって、かなり便利なのですが、よほど儲かっているスイミングスクールでない限り、そんな機械は置いていません。あるのは大きな試合が行われるプールくらいでしょうか。

塩素の原液は劇薬で、服に1滴付いただけで色が落ちてしまいますので、業者から専用のポリタンクで運ばれてきた塩素を、注入するタンクに移すときに、コーチは上半身裸になって飛び散ってもいいようにしています。(たぶん)

もしアナタの通っているスイミングスクールのコーチが着ているジャージに、液体が飛び散ったような色の変わった模様があれば、「コーチ、塩素飛びました?」と聞いてみてください。きっと驚かれることでしょう。

昔は「プールの周りは塩素臭い!」何ていわれましたが、最近では塩素濃度はそのままで、ニオイや肌と髪の毛の荒れを減らす装置もあってだいぶましになっています。一番多くプールに入るコーチがそう感じるので、その機械はかなり効果があると思います。

ほとんどのスイミングスクールでは液体の塩素を使っていますが、固形の塩素もあります。多少高価ですが扱いが楽で、危険性も少ないのでビルに上の階にあるスイミングスクールなどには愛用されているようです。

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水のキレイなプール

本当に水のキレイなプールは透明度が高いので、25m離れていても水中でジャンケンが出来ます。どれだけ水質維持に力を入れているスイミングスクールでも、利用者が多い夜には水が濁ってきますが、朝一番にプールに入ると、このジャンケンが出来るまでに透明度が回復します。

どのスイミングスクールもプールの水をキレイに保ちたいと思っています。しかし、プールの水は様々な理由で濁っていきます。

  • 急激に利用者が増える
  • 塩素が低い
  • 濾過機が詰まっている
  • 凝集剤が多すぎる
  • エアーをかんでいる

急激に利用者が増える

 

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例えば25m6コースのプールがあったとして、1時間のレッスンに100人以上の子どもが入ることがあります。レッスン前に子どもはシャワーを浴びて入りますが、それで体の汚れが完全に取れるわけではありません。当然、100人以上の子どもが一気に入れば水が濁ってきます。もちろん、その間も濾過機は動いているので少しずつキレイになるのですが、時間がかかります。

もしアナタの通っているプールの水がキレイでも喜んではいられません。それはただ単に利用者の数が少ないだけ、かもしれませんからね。

塩素が低い

なんらかの理由で塩素の注入がストップした場合、塩素濃度が下がり水が白っぽくなることがあります。それほど危険性はありませんが、水の中にいる微細物が塩素濃度が低いために残ることで濁ってきます。

こちらも塩素の注入を再開することで解消されますが、多少時間がかかります。

濾過機が詰まっている

前述した濾過機の逆洗をしていないか失敗していると、濾過機が上手く機能せず、いくらプールの水を循環させてもキレイにならない場合があります。

これも逆洗を行ったり濾過機の調整をして改善されますが、時間がかかります。

凝集剤が多すぎる

専門的なことになりますが、濾過機の中の砂が入っていて、そこには「凝集剤」という薬品も入ります。この凝集剤がネバネバを作り微細なゴミも絡めとります。

これもポンプで一定量注入されているのですが、何らかの理由で入りすぎるとプールの水が濁ってしまいます。これも注入機の調整をして、時が経つのを待つだけです。

エアーをかんでいる

上記の理由がすべてクリアされていても、プールの水が白く濁っている場合があります。経験豊富なコーチであればその原因を知ることが出来ますが、そうでないコーチにとってはやっかいな事例です。

これはプールの水が循環している間のどこかで空気を吸い込んでしまい、その空気が細かく撹拌(かくはん)されて水に溶け込み、水が白く濁って見えるのです。

経験豊富なコーチならば空気の入っている場所を特定して対処できるのですが、設備や機械に詳しくないコーチにはチンプンカンプンで業者を呼ぶしかできません。もちろん業者はプロですから、空気の入っている場所を特定して対処するのですが、機械が古くなっている場合などは、すぐには対処しきれない場合もあります。

他の理由の場合は水質に問題アリですので対応が必要なのですが、プールの水に空気が混ざっている状態は、水質に問題があるわけではありません。(透明度には問題アリですが)そこで「水質には問題ありませんから」と開き直って、機械の修理代をケチっているスイミングスクールもあるとかないとか。あとはアナタの想像にお任せします。

 

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プールの水の入れ替え

基本的にはスイミングスクールのプールの水は入れ替えられることがありません。国から決められたルールで年に1回行わないといけないので、多くても年1回でしょう。一般の方からすると「えっ!」と思われるかもしれませんが、基本的に24時間365日循環しているので、年1回でも透明度の高い安全な水質は維持できます。

プールの水を入れ替えるには、当然ながら費用もかかりますが、それ以上に時間がかかります。設備の規模にもよりますが、プールで水を抜くのに7~10時間、入れるのは12時間以上かかり、さらに水温を適温まで上げるのに数時間かかります。少なくとも2日間は誰かがプールにいないといけなくなります。

基本的にスイミングスクールのプールは水を入れ替えることを想定して建てられていないので時間がかかり、それ以外にも問題が起きる場合があります。

都会であればあまり起きない現象ですが、地方のスイミングスクールだと急に一気にプールの水を下水道に流すと何らかのトラブルが起こり、水道管が破裂したり流れなくなったりすることもあるようです。

そういうことが起きないように事前に準備はしますが、なにせ年1回のことなので、地下がどうなっているか業者でもわかりませんので、イチかバチかみたいなところでしょうね。

 

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最後に

自分の知る限りではありますが、残念ながら最近のスイミングスクール業界では、プールの水質をきちんと管理できるスタッフは育っていないように思えます。

どの業種も同じですが、人件費を減らすために人が減らされたせいで、コーチは水泳指導ばかりに時間を取られてしまい、機械のことを学ぶ時間が無くなっています。

自分が業界に入ったころはまだ人が多かったので、機械室にこもって循環経路を眺めていても、サボるな!と怒られることはありませんでしたが、いまでは人が少ないので、ずっとプールに入っているか、ずっとパソコンとにらめっこです。

もちろん、そのために会社は業者の人と契約してメンテナンスを外注しているのですが、いざというときにすぐに業者が来てくれるわけでもありません。

「プールの水が濁ってる!」「シャワーが冷たい!」「プールの水が冷たい!」お客さんはお金を払っているのですから正当な文句をコーチにいうけれど、コーチは何も出来ずストレスだけが残ります。

スイミングスクールも企業ですから、生き残るために大変でしょうが、若いコーチも大変です。

自分は辞めてしまいましたから何ともいえませんが、コーチのみなさん、がんばってくださいね。てきとーに。

 

でわ、股!!

 

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